折れ線型自閉症とアスペルガー症候群 テレビとスマホをやめると回復が早い理由

折れ線型自閉症とアスペルガー症候群 テレビとスマホをやめると回復が早い理由 発達障害

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さくら
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3歳10ヶ月の息子は、軽度の自閉スペクトラム症(ASD)アスペルガー症候群であると診断を受けました。メディア視聴を一切やめてからの回復スピードが速いため、その謎について調べてみました。

↓自閉スペクトラム症の息子が取り組んで回復している様子はこちら

軽度の自閉スペクトラム症アスペルガー症候群 折れ線型自閉症

3歳10ヶ月の息子は、軽度の自閉スペクトラム症(ASD)高機能自閉症の一種であるアスペルガー症候群であると診断を受けました。

さらに折れ線型自閉症でもあります。1歳半に出ていた単語がいつの間にか消え、2歳8ヶ月になってやっと戻ってきたのです。

折れ線型自閉症とは:

1歳前後にバイバイ・指差しがあり、定型発達の子のように育っていた赤ちゃんが、その後、言葉が消えたり、言葉が伸びず、多動やこだわりなど自閉症の症状が出てくる場合を指します。 

今回の出典はすべて『0〜4歳の脳を元気にする療育』です。

Amazon.co.jp

自閉症になるかは環境にも左右される

ベルトラン・ジョルダン(仏の遺伝学・分子生物学の専門家)によると、

遺伝的要因だけが自閉症の原因ではありません。自閉症になる遺伝的可能性があっても実際に自閉症になるかどうかは環境にも影響されます。

と2014年に講演しています。

自閉症になる割合は1〜2%

日本の研究でも自閉症になる割合は1〜2%といわれています。これは100万人の赤ちゃんが産まれたら1〜2万人の赤ちゃんが自閉症になるという数字です!

なんて驚愕な数字なのでしょうか!!

少子化日本はどうなってしまうのでしょうか・・・。

ちなみに息子が通っている保育園は、児童約100名中、知っているだけで4人の療育に通っている児童がいます。なんと確率4%ですね!

自閉症と診断を受けた割合の数字が1〜2%な訳ですから、発達障害グレーゾーンを含めると相当な数字になるのだと思います。

実は、折れ線型自閉症は、自閉症全体の約半分

1983年の星野仁彦博士・福島学院大学大学教授の研究によると、自閉症の児童のうち、33%が折れ線型群、16%が疑・折れ線型群、合計49%が折れ線型自閉症の発症であるという結果が出たのです。

星野医師は、折れ線型の発症は自閉症特有で、精神薄弱などには認められないと言います。

これこそが、自閉症発症には環境要因が関わっている可能性を示唆しているのだと筆者は言っています。

折れ線型自閉症の回復が早い理由

筆者がカウンセリングを行う中で多くみられたのが

折れ線型に発症した子供の多くは、1歳過ぎからテレビや動画・音楽・英語教材など機械音が多く聞こえていました。

というものでした。

そしてこの折れ線型に発症した子供は、機械音を取り除く総合療法を行なって回復が早い子が多く、非言語コミュニケーションの障害も少ないように感じたとのこと。

機械音を除いて聴覚野に入る刺激を減らし、脳を休ませ脳を元気にすれば回復は早い傾向がありました。

どうやら、折れ線型自閉症の子供は、非言語コミュニケーションに必要なミラーニューロンのシステムが育っていた可能性がある、と述べています。

この辺りのミラーニューロンについては、難しいので割愛します(汗)脳の機能だと思ってください。

つまりは、1歳代のときに言葉が出ていたので、それまでは定型の子と同じように脳機能も育っていたのだ、と。これが回復が早い要因なのだそうです。

聴覚過敏児が多い

聴覚野に入った音刺激により、聴覚野が必要以上に発達して、聴覚過敏を起こしたと考えられます。自閉症児は聴覚過敏で、大きな音に耳をふさぐことがよくあります。

これは、新生児や乳児の時期に多くの音にさらされることが、聴覚過敏の子が多いことの原因なのだそうです。

赤ちゃんは音を聞き分けることができません。テレビや動画、音楽などの連続的な音をずっと聞き続けることで、音を聞き分けようと無意識に脳の栄養が使われてしまうのだそうです。そして脳の成長に必要な栄養が足りず、機能欠損となったのです。

機械音を取り除くと症状が改善された

では、機械音を取り除く🟰テレビやスマホをやめるとどうなるのでしょうか。

機械音が脳に入って使われていた栄養が脳幹に補充されて脳幹が発達して神経伝達物質のバランスも改善されその結果、急激に多動などの症状が改善されました。

脳に必要な栄養がちゃんと届くようになり、脳機能が改善されて、症状も落ち着くのですね!!!

いやーまさに息子がこの現象でした。テレビやスマホをやめて急激に多動が落ち着きました。

行動が落ち着いたために外出することが苦ではなくなりました。

そして言葉が増え、今では会話できるまでになっています。ここまでたったの1ヶ月ちょっとなのですよ。

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アスペルガー症候群

続いてはアスペルガー症候群についてです。

アスペルガー症候群の子どもは、定型発達の子より遅れて言語を獲得しますが、非言語コミュニケーションはなかなか獲得できません。

言葉の発達は遅れが見られるようですね。

非言語コミュニケーションが育たないと、”社会性がない”、とか、”空気が読めない”なんて言われて、引きこもりや不登校など2次障害が出やすいのも特徴です。

会社にも1人2人はいますよね、こんな人。

なぜ空気が読めないの? 原因は0歳1歳時の環境

なぜ流暢に言葉を話すアスペルガーの人がコミュニケーション能力に欠けているのかというと、それぞれの発達する時期が違うのだ、と言います。

非言語コミュニケーションの感受性期は言語の感受性期よりも早い

なんと、コミュニケーション能力が育つ時期は、0歳や1歳!!!

この時期にテレビやスマホの機械音をずっと聴いていて脳機能が育たないと、一生に影響をしてくるのだそうです!!!

だから、早いうちに機械音を取り除かなければいけいない、と筆者は訴えています。

実際、WHOも2歳までのメディア視聴時間は0時間と推奨しています。

言葉の遅れ 遺伝子の異常ではなく環境が影響

アスペルガー症候群の子の言語獲得については、遺伝子の異常ではなく、環境が影響していたと述べています。

アスペルガー症候群の子は、言語を獲得するための遺伝子に異常があるとは考えにくく、環境を整えれば急激に言語が発達を始める事実

この環境を整えてあげる(機械音を取り除く)ことで言葉が出てくるのです。

感想

ご紹介したのはほんの一部です。

この書籍を読んだ個人の感想としては、『この本を知れてよかった!!!』の一言に尽きます。

この書籍に行き着いた経緯

最初は言葉の遅れについて悩んでおり、Amazonで片岡直樹さんの『言葉の遅れが改善する方法』が表示されレビューを読んだことからとっても気になっていました。

当初は「テレビとスマホをやめなさい」なんて過激なこと言うなぁ、そんなこと聞いたことないし、と思っていたのですが、実際に手に取って読んでみると、自閉症の症状から回復した事例に目から鱗、、、。

早速実践してみたところ、多動は落ち着くし、言葉は増えて会話ができるようになるし、絶大な効果に驚きしかありませんでした!!!

そしてもっと深く知りたいと関連書籍を探していたところ、こちらの書籍に行き着いたのです。

小児科医が伝えたい言葉の遅れが改善する方法 自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群と診断された子どもが回復
本書の著者は小児科医として40年以上、「子どもの言葉の遅れの問題」と向き合ってきました。 YouTube上で投稿した著者の動画はこれまでの再生回数が12万回を超え、 相談のメールは年間200通以上にもなり、 これまで5,000人以上の親子の相談を受けてきました。 多くの親御さんが、「言葉が出ない」「目が合わない」お...

無知は罪

こんなに多くの改善した事例や研究結果があるのに、なぜ知っている人がこんなにも少ないのだろう。。。

もし、私がこの書籍などに行き着かず、テレビやスマホがこんなにも影響があることを知らないままだったら、息子はずーっと改善されないままだったかもしれない。。。

そう考えると、知らないって本当に怖いと思いました。

今は、自閉スペクトラム症は先天性の脳機能の障害だと定義されています(「発達障害者支援法」)。

ですが、先天性だと定義されてしまうと、治らないもの、一生付き合っていかなければいけないもの、となり、診断された時の親の絶望ったら計り知れません。

治療法の進歩についても、遺伝子の異常だからと定義してしまうと、そこから先に進まなくなってしまいますよね。

でも全ての自閉スペクトラム症が先天性のものではない、後天性の環境による症状も多いにあるのだ、という事実が、多くの悩んでいる親の救いになるのではないでしょうか。

ただ、残念ながらこれを教えてくれる人がいません

そこから、親も発達障害について勉強することが大事なことだととても実感しました。もし勉強しようとしなかったら、この書籍にも出会っていなかったのですから。

そして、私が救われたように、同じように悩んでいる方が少しでも救われたらいいなと強く願っています。

0~4歳の脳を元気にする療育: 発達障害と改善事例44
ちょっとおかしい、と思ったら、なるべく早く! 目が合わない、笑わなくなった、言葉が遅れている……。 発症メカニズムを理解し、家庭の音環境を整えることで、 急速に発達する赤ちゃんの脳を守り、脳の育ちを促す。

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