
3歳10ヶ月の息子は言葉の遅れがあり、療育に通っています。先日診てもらった児童神経科であっさり自閉スペクトラム症だと診断がつきました。
きっかけ 3歳9ヶ月 聴覚過敏が出始めた
3歳9ヶ月の時、保育園の発表会でマイクを使った保育士さんの声に耳をふさぐ様子が見られました。
それを皮切りに、さまざまな音に対して耳をふさぎ「耳が痛い」と言い出したのです。
↓その時の様子はこちら
どこの病院も診てくれない
ネットで調べて、どうやら発達障害由来の聴覚過敏だということまではわかったのですが、一体どの病院に行けばいいのかわかりませんでした。
まずは小児科に行ってみたものの、「耳鼻科で大きな病院を紹介してもらうように」とのこと。
続いて耳鼻科に行くも「うちは3歳児は診られないので紹介状を書きます」と大学病院の紹介状をもらいました。大学病院に予約すると数ヶ月待ちなので、直接行って待つしかないそうです。
だがしかし、区の療育の先生に相談したところ、大学病院は「耳が聴こえるか聴こえないかぐらいしか診てくれませんよ」とのこと。。。
そこで区の療育の先生に教えていただいた、都立の療育センター附属の小児科へ電話してみました。
が、「新規の外来は受け付けておりません」という回答が。。。
はい、行き詰まりました。。。
ママ友に児童神経科の病院を教えてもらう
そこで最近知り合った保育園のママ友(同じ療育)にヘルプを出したところ、「聴覚過敏のある子がここの病院に行ってるらしいよ」と教えてくれたのです!
それが今回診断されることになった児童神経科の病院です。
ここも予約1ヶ月待ち
とはいえ、こちらの病院も予約がいっぱいのようで最短で1ヶ月待ちでした。
しかも平日しかやってない&遠かったので、バスと電車を乗り継いで1時間くらいかかりました。
でも聴覚過敏の症状が初めて出てから2ヶ月経ってやっと医療機関で診ていただけることになって嬉しさでいっぱいでした。なので多少遠くても構わない!
突然の自閉スペクトラム症診断!
診察していただいたのはこの道45年というおじいちゃん先生でした。
なかなかクセのある先生で、優しいのだけれども自分の信念が強い人という印象。こりゃ合う人合わない人がいそうだなぁと思いました。
事前に記入しておいた問診票(出産から今までの細かい質問がびっしりA4で4枚くらいありました)を読んでいく先生。都度、生後⚪︎ヶ月の時の様子はどうだったか、など質問が来たので答えていきました。
するとあっさり
「軽度の自閉スペクトラム症だね、ちょっと知的もあるかな?」
と診断が出たのです!!!
え、聴覚過敏はどうなった・・・?とびっくりな私。
どうやら先生の中では、自閉スペクトラム症から来る聴覚過敏で確定されたようで、それに対しては特に何もすることはないようです汗
PCのカルテにはしっかりと「ASD」と入力されました・・・。
いや、「だろうね」とは思ったけどね、こんなに唐突にしかもあっさりと診断されるものなのね。。。
生後30ヶ月の症状を見て診断している
ちなみに今回の診断については特に発達検査をしたわけでもなく、先生は息子の頭の大きさを見たくらい(しかも手で触る程度)。私は詳しい発達検査をしてやっと診断がつくものだと思っていたのでかなり拍子抜けです。
どうやら診断する上で、生まれてから生後30ヶ月内に自閉スペクトラム症特有の症状が出ていたかを見ていたようです。
これは「自閉スペクトラム症は生まれつきの脳の機能障害である」という定義からの診断基準のようです。
またおじいちゃん先生曰く、「本来グレーゾーンという言葉はなかった。グレーとは黒を薄めたもの。」という考え方のようで、白か黒をはっきり決めるべきだという考えのようです。

特に自閉スペクトラム症と疑われた症状
息子の生後30ヶ月までの症状で、自閉スペクトラム症だと思われた症状は以下の通りでした。
- 目が合いずらい(名前を呼んでも反応しない)
- 人見知りをしない
- こだわりがある
- 言葉の発達が遅れている
- 感覚過敏がある
偏食と好き嫌いの違い
ちなみに、今までずっと息子は偏食だと思っていたのですが、それを先生に説明したところ
「それは偏食じゃなくて好き嫌いだね」と言われました。
息子は野菜が嫌いで緑の葉物などを食べません。それ以外はパンやピザ、ラーメン、納豆巻き、果物、にんじん、しめじ、と結構食べています。
本当の偏食とは「白米しか食べない」「うどんしか食べない」という状況のことなのだそうです。
実際に自閉スペクトラム症の人に「なぜ野菜を食べないの?」と聞いたところ「だって葉っぱは虫が食べるものでしょ、人間が食べるものじゃないよ」と答えたそうです。
アスペルガー症候群の説明をされた
軽度の自閉スペクトラム症にはアスペルガー症候群が含まれるのですが、先生からこのアスペルガーについての説明が多くされました。
今思えば、息子はアスペルガーの可能性が高いと判断されていたのかもしれません。ただこの時は説明を聞くのがやっとで思考が回っていませんでした。そもそも聴覚過敏で受診したもので。。。
1. アスペルガー症候群(現在ではASDに包括)
- 知的障害や言葉の発達の遅れがない
- 社会的なコミュニケーションや相互関係の困難さ
- 特定の興味や活動への強いこだわり
- 言葉の裏の意味を理解することが苦手
- 相手の気持ちを推し量ることが苦手
2. 高機能自閉症(現在ではASDに包括)
- 知的障害を伴わない自閉症
- 言葉の発達の遅れが見られる場合がある
- 社会的なコミュニケーションの困難さ
- 特定の行動や興味へのこだわり
- 感覚過敏や感覚鈍麻を示すことがある
これには驚きでした。アスペルガーは言葉の遅れがないと聞いていたので、息子には当てはまらないと思っていたのです。
どちらかというと、高機能自閉症の方が症状が当てはまります(言葉の遅れや感覚過敏)。ただ、アスペルガーは高機能自閉症の一種だという論もあり、しっかり分けることはできない、それこそスペクトラム(連続性)という考え方なのでしょう。
かつては、自閉症、アスペルガー症候群、高機能自閉症、広汎性発達障害など、異なる診断名で分類されていましたが、現在ではこれらの状態は明確に区別できるものではなく、根底にある特性が共通しており、その現れ方が連続的な範囲で異なるという考え方が主流になりました。
アスペルガー・高機能自閉症の芸能人
そして、なんとイチローさんや山中教授もアスペルガー障害なのだそうです。
先生曰く、「二言三言聞けばすぐわかるよ」とのことでした。
診断を公表されている芸能人には、米津玄師さんがアスペルガーまたは高機能自閉症だと公表されているようですね。
インテリアにもなるおしゃれ知育玩具【Jellystone Designs(ジェリーストーン)】二十歳過ぎてから自分は高機能自閉症と医者に診断されて、その時初めて合点がいきましたね。『ROCKIN’ON JAPAN 2015年11月号』より

聴覚過敏については何も対応なし
ということで、唐突の自閉スペクトラム症の診断でしたが、肝心の聴覚過敏については特に何もすることがないようです(汗)
ただ、聴覚過敏が落ち着くことはあるそうです。でも大きくなるとまた別の音で症状が出る場合もあるとか(小学校のリコーダーなど)。
書籍では運動療育がいいとあったので、自宅で対応して行こうと思います。


今後は3ヶ月ごとに受診
今後については3ヶ月ごとに受診をすることになりました。
また、必要に応じて薬を処方することもできると説明もありました。※この薬は気持ちを落ち着かせるための薬です。
親としては先天性だろうが後天性だろうが関係ない
お医者様や学者の中では、自閉スペクトラム症は先天性の脳機能の障害だ、とか、いいやその中には後天性のものも含まれている、と争われているようなのですが、今回それが児童神経科の先生の話す端々に見えました。
その先生がどちら派なのかによって対応が大きく異なるようだなぁということも実感したところです。
今回の児童神経科の先生は、前者の「自閉スペクトラム症は先天性の脳機能の障害である」という考えの持ち主です。
そのため、治ることはないし、決して定型児になることはない、症状を和らげることしかできない、という対応となります。なので3ヶ月ごとの様子見となったのですね。
逆に後者の「環境による後天性の場合もある」という考え方の人もいます。その場合は「回復する」と説明されています。
現に息子はこの1ヶ月でものすごく言葉も増えて行動も落ち着き別人のように変わりました。
究極のことを言うと、親としては先天性だろうが、後天性だろうが、別にどっちでも良くて、子供が回復するならそれでいいのです。
まずは療育に通うなり、おうち療育を行うなり、メディア視聴をやめるなり、できることをやっていくのみ!!!
まだまだ自閉スペクトラム症には解明されていないことが多いようですし、効果的な治療方法もわかりません。
なら、過去の事例で効果があったことを実践していくのみでしょう!!!
私個人的には、今回息子は自閉スペクトラム症と診断されましたが、きっと回復することができると信じています。
↓息子が実践している方法です



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