
3歳9ヶ月の息子は言葉の遅れあり発達障害グレーゾーン(自閉症スペクトラム疑い)で、近々療育にも通う予定です。
最近、耳をふさぐ行為が出てきました。
発達障害が原因の聴覚過敏とは
発達障害が原因の聴覚過敏は、通常の人が気にならないような音に対して、過剰に敏感に反応してしまう状態です。日常生活に支障をきたすこともあり、その特性を理解し適切な対応をすることが大切です。
聴覚過敏の主な症状
- 特定の音が耐えられないほど大きく聞こえる
- 複数の音が重なると混乱してしまう
- 静かな場所でも、わずかな音が気になって集中できない
- 音によってパニックやイライラなどの感情的な反応を示す
- 音を遮断するために、耳を塞ぐ、特定の場所から動かないなどの行動が見られる
発達障害と聴覚過敏の関係
聴覚過敏は、発達障害、特に自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)を持つ子どもによく見られる症状の一つです。
- 自閉スペクトラム症(ASD):
- 感覚刺激に対する過敏さや鈍感さを示すことがあります。
- 特定の音に対する強いこだわりや、予測できない音に対する不安などが原因となります。
- 注意欠如・多動症(ADHD):
- 注意散漫になりやすく、周囲の音に気を取られてしまうことがあります。
- 必要な音と不要な音の区別がつきにくく、常に音に気を張っている状態になることがあります。
聴覚過敏への対応
聴覚過敏への対応は、症状の程度や原因によって異なります。
- 環境調整:
- ノイズキャンセリングイヤホンや耳栓の使用
- 静かな場所の確保
- 音の刺激を減らすための工夫(例:照明を調整する、カーペットを敷く)
- 行動療法:
- 音に慣れるためのトレーニング
- パニックや不安をコントロールするためのスキル習得
- 専門機関への相談:
- 医師や専門家による診断と適切な支援
周囲の理解とサポート
聴覚過敏は、周囲の人には理解されにくい場合があります。そのため、周囲の理解とサポートが非常に重要です。
- 聴覚過敏があることを理解し、配慮する
- 大きな音や予測できない音を避ける
- 静かに過ごせる場所や時間を提供する
- 本人の気持ちに寄り添い、安心感を与える
聴覚過敏は、適切な対応を行うことで、症状を軽減し、日常生活を送りやすくすることができます。お子さんの特性を理解し、適切なサポートを心がけましょう。
息子にあらわれた聴覚過敏の症状
息子に聴覚過敏の症状があらわれたのは3歳8ヵ月の時でした。
以下はそこから半月以内にあらわれた症状です。
保育園の発表会で耳をふさぐ
一番最初に耳をふさぐ行為を見たのは保育園の発表会でした。
女性の保育士さんがマイクを使って話されていたのですが、その音に息子くんが耳をふさいでいたのです。
発達障害の子に聴覚過敏が多いことは知っていたので、もしや・・・と胸がざわつきました。

ルンバ(掃除機)の音
息子が生まれてから使っていなかったルンバ、最近また使い始めました。
最初こそ怖がっていましたが、最近では自分でルンバのリモコンを使って動かしたり、すっかりおもちゃと化していました。
ですが発表会から一週間後のこと、急にルンバの音で耳をふさいだのです。
「耳痛い?」と聞くと頷く息子。
私は焦ってルンバを止めました。

ネズミが太鼓を叩く絵を見て「耳が痛い」
何かの絵本だったと思うのですが、ネズミが太鼓を叩いているイラストがありました。
すると、それを指差し「耳痛いの」と言うのです。
どうやら息子の中で、太鼓を叩く=耳が痛いと認識しているようでした。

園児の「キャー!」という声
朝保育園に送りに行った時のこと、園児たちの「キャー!!」という甲高い声に、息子くんが耳をふさいだのです。
そして「耳痛いの」と私に訴えてきました。

パパの怒る声に耳をふさぐ
これは聴覚過敏ではないかもしれませんが、よくパパが怒るので、その大きな声に耳をふさいでいました。
結果、「ママ大好き。パパはイヤ!」と言っていました。パパしょぼーん。。。
でもパパはすぐ否定し、命令し、怒るので、それも発達障害児の対応としては良くないと思います。
↓発達障害の子への言葉かけに関しては、こちらの本がすごく役立ちました!


電子おもちゃの猫の鳴き声に「耳が痛い」
進研ゼミの音楽がなる本の中に動物の鳴き声が流れるものがあったのですが、その中の猫の鳴き声を鳴らした時に、耳をふさぎ「耳痛いの」と言っていました。
確かに猫の鳴き声は甲高く、耳に響くような音です。
でも以前は大丈夫だったのに、急に耳が痛くなるものなのでしょうか・・・。

どこの病院に行けばいいの?
ではどこの病院に行けばいいのでしょうか。小児科?耳鼻科?
確かに鼻水は出ていたので中耳炎の可能性もありました。でもいつもの中耳炎とは全く違う症状(中耳炎の時は黄色い鼻水・熱がありました)でしたので、できれば発達障害が原因の聴覚過敏について診てもらいたい、そう思いました。
なので、まずは小児科に電話して聞いてみることにしました。
すると「こちらで診てから大きい病院に紹介状を書きます」とのことでした。
先に耳鼻科に行くべきかも聞いてみたのですが、「こちらで大丈夫です」と。
小児科「耳鼻科で紹介してもらってください」
小児科の先生が良い方で、ずっと紹介先について考えてくださっていたようです。
ですが結論として、「かかりつけの耳鼻科があるなら、そちらでいい紹介先を知っているかもしれません」ということで耳鼻科に行くことになりました。
耳鼻科で紹介状を書いてもらう
さて続いては耳鼻科です。
小児科での話をして、まずは中耳炎のチェックをしてもらいましたが、やはり中耳炎ではありませんでした。
そしてやはり「3歳児の聴覚過敏はこちらでは調べられないから、大きい病院で診てもらった方がいいね」ということで、大学病院の紹介状を書いてもらいました。
ですが、この大学病院、なんと小児科で紹介してもらった病院と同じでした_:(´ཀ`」 ∠):
心の中で「なら小児科だけでよかったやん・・・」とツッコミ入れてました。。。
大学病院は予約数ヶ月待ち
紹介いただいた大学病院の耳鼻科ですが、受付の方から教えていただいた情報によると
予約すると数ヶ月待ちだそうです。
なので、予約せずに行って待った方がいいとのことでした。
でも大学病院って数時間待ちは当たり前ですよね。。。母の時は4・5時間待ちは当たり前でした。
あぁ、大変だ。。。でも行かなければ数ヶ月待ちになってしまう、という葛藤があります。
都立の医療センターにも小児科がある
行き詰まった時は先輩に聞くしかない!
ということで、先日知り合った同じ保育園・療育に通う子供をもつ先輩ママにヘルプをしました。
すると、都立の療育センターに小児科があるのでそちらがおすすめだと教えてもらいました!!
ただし、こちらも初診は数ヶ月待ち。。。
こうなったら両方行ってやるーっと意気込んでいるとことなのでした。
聴覚過敏にはイヤーマフや耳栓を使う
聴覚過敏は治るわけではないので、対応としてイヤーマフやイヤープラグ(耳栓)を使用します。
イヤーマフには聴覚過敏の子供用もあります。


ただ、聴覚過敏という言葉は知らない人も多いため、ただ音楽を聴いていると誤解されることも多いようです。
聴覚過敏用キーホルダー
そこで、今では聴覚過敏だということを知らせるためのシールやキーボルダーもあるのです。
↓聴覚過敏用キーホルダー

「聴覚過敏保護用シンボルマーク」 無償公開データ
こちらのサイトでは「聴覚過敏保護用シンボルマーク」 無償公開データをダウンロードすることができます。

おしゃれなイヤープラグ(耳栓)Loop
最近ではこんなにおしゃれなイヤープラグ(耳栓)も出ています!


↓子供用もあります!

いやー、これなら私も欲しいくらいです!
息子が大きくなっても聴覚過敏で困るようなら、このLoopならば目立たなくていいなぁと思うのでした。
周りに誤解されて一番傷つくのは本人ですもんね。
↓息子が療育に行き着くまでのお話はこちらから
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